「負」のオーラ

何をしても、何もしなくてもうまくいかない時がある。いつもと同じように暮らしているはずなのに、あれよあれよと困ったことやびっくりすることや嫌な事が次から次にやってくるんだ。「またか‥」とは思うけど大体3つ目くらいの不幸から慣れて来て、耐えるしかないな、と下を向く。耐えるというか、いつか終わるというか、またか、というか。笑

7月の終わり、デイの体験利用された方から感染が広がり、デイのドライバーさんがコロナに感染して、二日後出勤してすぐの彩子が抗体検査で陽性が出て、同じ時間に私も37度の熱が出て、その後は急な坂道転がるように次々感染が広がった。何をしても何もしなくても転がった。ちょっと熱のあるだけの私はすぐさま自分の部屋に飛んで上がり、保健所やら役所やらご家族やら、いろんな手続きを始めた。携帯とペンとメモ。部屋にあるのはそれだけ。私の濃厚接触者となり出勤できない娘 ぴいが紙のお皿にご飯を作って階段の上においてくれる。私の安否確認のためにFACE TIMEで顔を見ながら食事する。・・という毎日が5日。部屋から出られない、動けないのは本当にイライラした。どんよりしているとどんどん嫌なことが増えてくる。どんどんコロナ感染者が増えた。職員10名、グループホーム3名、デイ4名。あっという間だった。そしたらね、もうどうにでもなれっていうか、コロナの状況に慣れてきて焦らなくなった。無事に戻ってくるまでどうかがんばって!って陰性の職員に言い続けることしかできない日々でね。で、デイの一人暮らしのばあさまが私たちと一緒に感染しちゃってヘルパーさんも入れないからじゃあさ、私行こうか?感染者同士だしって。彩子と交代で一緒にご飯食べたりお風呂入ったりして…ちょっと楽しかった。そしたらね、ちょっとずついいことも増えてきてね。コロナ感染者が休んでる中一番乗りに出勤できた私や彩子は、クソがつくほど忙しい毎日を送った。8連勤毎日残業!老体にムチ打っちゃった。でも、楽しかった。みんな元気に帰還したから言えることだけどね。心配したほどばあさま方は弱くないんだってわかったし、ね。

私はいつも、こうなってほしくないって思う方を考えているほうがうまくいく。って思っていて。ポジティブに考えていてろくなことない。最悪の事態ばかり妄想していると、案外そんなに最悪じゃなくなる。いいことだっていっぱい起こる。ダメで最悪の事態は今からだってきっとやってくるし、どうしようーって心臓バクバクする時だってあるに決まってる。でも、その「負」のオーラが私を包んで、私はまた強くなる。元気になる。何をしても何もしなくても立ち直っていける。

私ね「今までだって何とかなってきたやん。なんとかなるって。」って励ます人いるでしょ。なぁに言ってんだか!って思うんよ。何とかなってんじゃなくて何とかしてきたんだよ、誰かが。なんもせんとボーっとしとって何とかなることばっかじゃない、人の暮らしはそんな簡単じゃない。一生懸命やればやるほどうまくいかない時はあるし、なんもしないほうがうまくいく時だってあるんだろうけど、自分で何とかする人生のほうが私は、好きってことだな。

勇敢に立ち向かっていこう。クソ忙しい毎日は、私の幸せの一部だから。

後3.4日で秋になるんだって。もう咲くね、金木犀。だいすきだぁ!!!

秋だー!香るでしょ。