もも次が教えてくれたこと。

心が折れておりました。

15年前、開所したばかりのめいの家にペットショップのクリスマスセールで少し大きくなったシュナウザーかんたを迎え、まだ少ない入居者と、当時2~3人のデイの利用者は、やんちゃなかんたに振り回されて泣き笑いの日々でした。かんたは人は好きで吠えたりしないのですが、犬と子供がダメでした。じいちゃんばあちゃんの中で暮らしているせいかキャッキャした声と犬を見ると勢いよく吠えてしまいます。かんたが来て6年経って、私たちはかんたのお友達を迎えました。ウエストハイランドホワイトテリアのもも次です。かんたはちいさいもも次にも大きな声で吠えて威嚇していましたがもも次は平気でかんたに付いて行きます。2019年6月7日かんたが亡くなるまでもも次はかんたに寄り添いました。たった一人のお友達だったように思います。
そのもも次は、ある日。
102歳の芳子さんがもう一週間くらい何も食べていなくてそろそろ旅立ちのようだねってみんな思っていた頃です。私は我が家からもも次と散歩に出かけました。もも次はまっすぐ前を見てめいの家に向かって歩きます。「今日は行かないよ。帰ろうよ。」と言う私の声は聞こえないのか・・どんどんどんどんめいの家に近づいて。玄関を入ってエレベーターの前で私を見ます。元々エレベーターが大好きなので、エレベーターに乗りに来たのかと思いました。三階へ・・。芳子さんの部屋に入りベッドに飛び乗りました。
「おーおー来たのか、ペス!(芳子さんは白い犬はどれもぺスと呼びます)」と芳子さんはもも次をちょっと撫でました。それから約一時間後、芳子さんは眠るように旅立ちました。
もも次に何が分かったのか、ただの偶然なのか それはまったくわかりませんが私はもも次のおかげで芳子さんが息を引き取るその瞬間に立ち合う事ができました。
かんたが亡くなる時ももも次はかんたのベッドに居ました。
2021年2月7日、そのもも次が病気であっという間に旅立ちました。
下痢が続き、腸の手術の次の日の早朝でした。看取ってやることも出来ず病院からおうちに帰って来たもも次はまだあったかく眠っているようにかわいいお顔でした。
9年の短い人生を一緒に過ごし、言葉ではない豊かな表現と真っすぐな感動を教えてもらったと思います。
私が学んだのは、人間も犬も、信頼できる医師を見つけなければならないということ。
この医師が無理と言うならそうなんだ!と思える方と出逢わなければならない。諦めてはいけない。
もう一つ、人間も犬も、明日もしお別れの時が来てもいいと思える今日を生きなければいけないということ。何をしたって、どんなに頑張ったって後悔はするし、想いは残る。心折れるし、辛くて悲しい。

でもこの時を一緒に大切に生きたかどうかはそれぞれの心に深く刻まれる。
このなんでもない一日がなんでもないのは、決してあたりまえじゃない。
このなんでもないこの日を大切に抱きしめて生きよう。
ある日突然のさよならだってあるんだ。もも次が教えてくれたこと です。
だから、毎日 今日は特別で
だから、毎日 今日に心込めて。

犬は亡くなると、虹の橋を渡るそうな。
天国に行く虹の橋の手前にはお花がいっぱい咲いてきれいな水が流れる草原があって、そこで犬たちは飼い主がやってくるのを待つんだそう。自由に走り回って大好きな物いっぱい食べて待つんだそうだ。そしていつか飼い主がやってきたら一緒に虹の橋を渡るんだそうです。  いい話・・。

かんたともも次に最初に会うのは私かな。
愉しみです

かんた。もも次。またね!

 

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