認知症って…?映画編

「私の頭の中の消しゴム」「明日の記憶」「長いお別れ」「ケアニン」「わが母の記」など、認知症を題材にした映画はいくつかある。ドラマも「大恋愛」「俺の家の話」とか、あるにはある。海外のドラマにもある。どう描かれているのか知りたくてとりあえず全部見るようにしている。そして、そして、現実的にどうって話になる。なんでここでヘルパーさん入れないんだ?とかケアマネージャーさんってどういう計画立ててんだろ?とか、倒れるまで家族で頑張るって‥昭和感‥とか、今の介護保険制度知ってて書いた?サービス知ってて描いた?っていらん事ばっか思いながら見るので、ちっとも面白くない。最後、エンドロールの頃には疲れ果てている。一緒に見に行った相手は必ず「二度とあなたとは観ない」って私に吐き捨てる。もっとさぁ、もっともっときれいごとじゃない「認知症」を描いて欲しいと願って。きれいじゃない認知症の中に、キラキラがあってお腹抱えて笑える瞬間と、思わず涙が出る感動が詰まっているのだけど、と伝えたい。茶色い暗い画面じゃなくて、まぶしいくらいの青空のようなスクリーンで描いてくださいよ!                               夜勤明けの朝、首筋から足首までうんちにまみれてるの発見した時、一回開けたドアを「ちょっと待てよ」と一回閉じて深呼吸。どっからどうして何から何してって組み立てて。もう一度‥爆笑くらいの笑顔で「起きたの?ごきげんよう!さぁ!!きれいにして朝ごはんにしようかね」って声を掛けるのね。汚い話かもしれないけど必ずあることだし、そこをなしにしては語れないってことがいっぱいあるわけ。だって、うんちの後始末よりもうんちが出てよかった!ってほうが大きいからね。  でも、描かない。そこをなしにして描くから、薄暗い茶色と灰色しかない画面の中に泣いたりくやんだりしてる顔しかなくなる。それか、現実とは程遠いこのすごくきれいな幸せな上っ面の認知症ドラマになっている。ヘルパーさんも使わず、デイサービスにも行かず、施設入所も考えず、ひたすら家族と友人で何とかしちゃう。何とかなってしまう。…そんな簡単じゃない。100人いれば100通りの認知症の人がいるし、100通りの介護があるから「正解」なんかない。不正解もないと思う。だけど、もうちょっと本当を描いてくれないと介護する側も救われない。一緒に泣いたり笑ったり喧嘩したり、日々を共にしているのは家族だけじゃない。地域の包括支援センターの職員や、ヘルパーさんデイの職員、運転手さん、入所施設の職員、ケアマネージャーさんね!みんなの力を借りたら今よりもっともっと心が楽ちんになる。

そういう映画を作ってください。

そしたら、認知症介護への考え方が変わるかもしれないでしょ。

18日の紫陽花祭りに向けて皆で作っている難しい紫陽花折り紙

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