前例Ⅱ
前例を作るべくまずはフロアの改造を行うことにした。
シェアハウス(小さな集団生活ね)では自分の「場所」を決めて覚えちゃう人が多い。忘れちゃうことも多いけど頑固として自分の座る場所や通り道や毎日の習慣を守って日々を過ごす人も割と多い。
自分のいつも座るソファに違う人が座っていると「そこ私の席やからどいてくれる?!」とか言っちゃう。「決まってないやん、お隣に座ったらいいやん。」なんて無防備に言っちゃったらもうそりゃぁえらいこっちゃで怒っちゃう。その人が違う席に行くまで言い続けることだってある…。そうなるともうソファに座る人は決まっていて新参者は居場所がないし、テレビの見やすい所や動きの取りやすい席は譲ってはもらえない‥‥新しい方が入所する時はそういう格差だけは避けたい。え?!みんなご自分が新参者の時はそうやって気遣われたんだけどねぇ、覚えてないだけって思うけど、新しく来た人はドキドキや~優しくしてよってお願いって念を送る!声もかけてくれるし話も盛り上がるけど席だけは譲ってはくれない…んんん…。
じゃあ、どうする?!?!?
私たちはね、その都度リビングの模様替えをするの。
机の場所を変えたり、向きを変えたり、ソファを持ってきたり無くしたりテレビの場所変えたり…いろいろごちゃごちゃにする。どこが自分の座ってた場所かわからんくしてリスタートする。そしたら「ここわたし!」とかならなくて皆一線に並ぶことができる。さあ!今日から新しいスタートって気持ちもリビングも新鮮な気持ちになるように、もちろん私たち職員も、ね。
来週、その模様替えを行います。みんなで新たな秋を迎えます。
‥‥つづく‥‥(まだ続くんか~い)