めいの家の常識 野上裕子

求人情報誌でこのような常識ある方が応募してくれることがある、事の奇跡!!

この事業を始めてから求人誌、ネット求人に掲載することが年に何度かある。
一番多いのは働きたいと連絡してきて、面接の日時を決めたにもかかわらず来ない人。電話してもメールしても着信拒否かな?出ない。電話で面接日を決めた時には明るく元気でヤル気に溢れているように聞こえる声の人も‥来ない事が多い。若者だけではない。ええ歳の40代?50代?の方々も面接に来ないなんてことはよくある。一日待ちぼうけた事もある。家のカギ閉めてないかもと休憩中に出て行き二度と帰ってこなかった人や行事の仮装が辛くて置手紙を残し辞めた人、一日働いて辞めてそのお給料を同棲中の彼氏が取りに来たことも!求人って新しい人を雇うって体力がいる。

野上裕子は、面接にやって来た。仮装してはしゃいでいる職員の写真を見て楽しそうだなぁって思って来たと言った。野上もまたものすごく楽しそうに大声で笑う人でダイナミックな声が響く。彼女は一般企業で働いていた人でパソコンにも詳しく組織がわかっている。
野上の正義がちゃんとあって違うことは違うと理論として戦う。
感情論で生きている私は、時々叩きのめされる。相手が上司だろうが今日来たばっかの新人だろうが野上の正論はちゃんと届く。
私はよく叱られる。昨日と今日で言ってることが違うと。気分で喋るな、と。もっともなご意見でぐーの音もでない。笑うしかない。が、反省はする。
感づかれないようにひっそりとそこからの一週間くらいは話を盛らないようにして誠実に話をするよう心掛ける。が、それは野上にはバレている。またまた・・続かんくせにやっとんな、ときっと野上は思っている。
この人が必要な理由は、何者でもない常識ある分別ある大人だから。
それをちゃんと教えてくれるから。大事な人。
めいの家は、上司に盾突く輩ぞろいで、カラスは白いって言ったら全員から失笑される。いくら社長でも、どんなお偉い方でもきっとそうするってとこが好き。
野上裕子は、めいの家を時々正しい道に戻してくれる。
襟を正す、素晴らしい迫力がある。

「私、何の芸もないので」と歓迎会で野上は缶ビールをすごい速さで飲み干した。あっけにとられて全員が息をのんだ。野上は平気でその後もいっぱいビールを飲んで笑っていた。豪快すぎて・・・。
もうビールの一気飲みはやめなさいよ、野上!!

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