もし、わたしだったら・・。

コロナってのが流行る前はずっと、認知症サポーター養成講座っていう認知症の理解を広める活動をしていた。ボランティア・チームで劇をしたり紙芝居を作ったりして小学校や中学校、地域の公民館や警察署、企業の研修なんかに行かせてもらった。一心さんや由香、ぴい、雅矢、荻ママ、野上…殆どみんな連れてった。私には一つだけ変なこだわりがあって、「介護のボランティアは絶対にしない」・・というもの。私はプロの介護士でお給料をもらってこの仕事をしている。だから介護は無料で提供しない。私を使うとお金がかかるんですよ。(笑)それ以外のことは何でもやる。認知症のお話はその一つ。その口座の私のお話の中で「もし、わたしだったら・・」と想像してみてください、と話すところがある。

認知症になりました・・あなたが、あなたの大切な人が、と想像してみてください。忘れてしまうことが増えて、何度聞いても覚えられなくてそれをどう頑張っても思い出せない、そしてそれがどんどん増えていったら・・という想像です。どうしますか?どうしてほしいですか?家族や仲のいい人に相談しますか?忘れることをわかっている自分は孤独です。明日もまた・・いや明日はもっと何もかもわからなくなるのかなって毎日孤独な不安と闘います。介護する側も不安です。自分の老後も不安なのに、大切な人のことも重なって・・子供たちに迷惑かけたくないと思い、兄弟や親せきになんて言えばいいか、ご近所への恥ずかしさや・・もう何が何だか・・未来が見えない。お先真っ暗です。

夫婦で旅行とかしたかった、孫と賑やかに暮らしたかった、今までできなかった習い事とかしたかった、何もかも諦めるの?そして、年金でやっていける?認知症で働ける?施設ッていくら?入れるの?どうしたらいいか知ってる人いる?誰に聞いたらいいの?ってね。真っ暗闇に突入です。その時です!!まず「もしわたしだったら・・」どうしたいか考えましょう‥というお話。
なかなか自分のことじゃないやって認知症の話とか他人事って感じでいるでしょ、日々のことじゃないしね。ほとんどの方がそう。困らないと考えないでしょ。それでも遅くなんかないしそれ普通!ただ、私がどうしたいかを伝える人を探す事と諦めない事が大事。私をわかってくれて実現するために手伝ってくれる人を探すことを諦めない強い気持ちだけは大事なの。

もしわたしだったら、そうだな‥大好きな人と一緒にいたいし友達とも会いたい。娘に偉そうに言われながら喧嘩していたい、ちょっと高級なスーパーでイチゴ買って練乳いっぱいつけて食べて焼き肉だってモリモリ食べたい。カロリーがどうとか、トイレの時間とか言われたくない。好きな時間に起きて、眠くなったら眠って、食べたいときに食べたいものを食べたいだけ食べて、ゆっくりお風呂入って、洗いたいときに髪を洗う・・あんまり洗ってなかったら教えてほしいかな。好きなお洋服を選んで着て、靴下は履きたいときだけ履くわ。見慣れた部屋の私の枕でゆっくり寝たいし、忘れてることはほんのちょっと小さな声でゆっくり教えてほしい。何度も同じ話しても「100回くらい聞いたわ、その話」とか言って笑い飛ばしてほしい。わがままいっぱい言うだろうなと想像つくけどまぁいい加減に聞いててくれたらいいよ。‥そのわたしだったら‥を叶えるために使えるものは何でも使います。助けてほしいと声を上げます。日本には介護される方もする方も助けることができるサービスがいっぱいあるけどなかなか向こうから「大丈夫ですか~?何か手伝いましょうか?」ってタイミングよくやって来てくれることはないから‥自分のことだから自分で声を上げます。信じられる人を探します。これからの人生をキラキラさせるために!!一番大切な事は、「声を出す勇気」です。

わたしは、勇気を出して声を掛けてくれた方の味方でいたい。それぞれの夢を諦めないで一緒に悩んでいける専門職でいたい。「もしわたしだったら‥」どうしたいかをちゃんと受け取って一緒に歩けるめいの家でいる事を約束する。我慢しない事、諦めない事、人任せにしない事、自分の行く道は自分で考えておくこと、どんな未来を生きたいかちゃんと話しておくこと。それで、老いは決して辛いだけじゃなくなると思うのよ。

めいの家はそれぞれの家族じゃないし、我が家でもない。でもね、老いていく事への不安を一緒に悩み明日からを笑って過ごすきっかけ作る人にはなれるかな。「もし私だったら‥ここにいたいわ」って言ってもらえる居場所になりたいって思っています。

「もしわたしだったら‥」どう生きたい?今日はほんのちょっと考えてみてください。

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