緊急連絡を笑い飛ばす!

めいの家を頼って下さって、緊急のショートステイやデイ利用が今日、今、すぐに助けて~って始まることがある。ものすごく珍しい事、でも今すぐ対応する度胸と覚悟と体力がいる。私は、断ったらこの人どうなるんだろって考えるともう断ることができない‥それを職員は皆知っている。「どうせ断らないんでしょ。」って思っている。お家出て帰れなくなってケガしてる、ちょっと泊めてあげたいんだけど‥迎えに行ってやってもらえない?って言い終わる前に「場所どこ?」そして、みんなちょっと笑う。無事でよかった、そしてやんちゃだなぁ、そして闘いが始まる‥って知っている。今までに幾度となくそういう事はあった。認知症状から何度言っても同じことを繰り返す母に腹が立って手を挙げてしまったり、ご夫婦でずっと一緒にいたら出来なくなっていることに中々気付かないでボヤを出してしまって初めてそれが認知症だと知ったり、出かけて帰れなくなって何度もお巡りさんのお世話になって、アレ❓ってね、毎日毎日バナナばっかり買って来て、どうすんの?コレ❓そして私は買ってない!って言われ、私じゃないって怒られ、介護してる側は疲れ果てる。助けてーって言ったって病院も施設もどこだって今日言って今日の助けにはなかなかなれない。私は今日の助けになりたいんだ。今日困ってんのに、明日?明後日?来週?そこまでどうか頑張ってって私たちがついてるよってどんな顔して励ますん?私にはそれをがんばれって言う語彙力も説得力もない。そして、私たちはプロの集団なんだから安全に預かり受け、次に繋ぐことが使命なんだと思ってんだ。お役に立てる事ばっかりじゃないし、思うようになんか決してならないけど、今日の今 肩の力を抜いてあったかいお風呂につかりビールを一気に飲んで「プッハー!!」って言うくらいのゆっくりした時間は過ごしてもらえるかも‥。そしてまた明日から一緒に考えようじゃないか!って。

めいの裏の桜真っ白満開。遅咲き♡ね。

それをやってのけるには、信頼できるチームが必要です。我めいの家の皆はどんな困ったケースに遭遇しても笑い飛ばします。「えらいこっちゃねぇ、たいへんやったねぇ。で、いつ来るん?」「どこで寝る?2階?3階?」‥今日の今の手助けで職員に難色を示されたことなど一度たりともない。彼らは緊急時対応のプロフェッショナルで、情報の共有や環境整備を普段の仕事をしながら普通にやってくれる。めいの家のチームプレーの醍醐味はここ、ここにあるんです。私は秘かに、秘かにですよ‥うちの職員は他の施設に行ったら全員管理者になれると思ってます。フフフ…。難関を笑ってやり過ごせるチームは本当にあったかくて穏やかでプロ意識が高い。だから、安心して今日の今 困っている人を「どうぞいらっしゃい!」と受け入れることができる。力及ばずの時もあるけどそれでもこの信念は変えるつもりはない。

命あるもの全てに 穏やかでいい明日が来ますように。

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