物価高騰のお話

ある日、厨房のお母さんがこれを持ってきて

「このカボチャ1000円もするんだって！今カボチャ食べなくても死なんからカボチャじゃなくていいよね。」って言った。拳2つくらいの小さなカボチャが1000円するんだ！今…びっくりしちゃった！

値段が高い時、それを諦めるのに人はよく「○○食べなくても死なん！」と言う。死なんけど、今の物価高で食べんでも死なんって言ってたらさ、お野菜全部、卵もお肉も‥我慢にならんの？

鳥インフルエンザで卵も高いし、もやし農家さんも値上げを切望しているそうだ。えらいこっちゃなぁ…。　　　　　　　

それはそうと、私たち職員は、皆と一緒にご飯を食べる、という決まりがある。面接のときに「同じものを一緒に食べてね。」という約束を交わす。一緒のテーブルに着き、これは固いとか甘いとか美味しいとか‥苦手とか、大好きとか、色んな事言いながらワイワイ食卓を囲みたいわけで。

それには、少々キツい思い出があって。特別養護老人ホーム時代20年くらい前にさかのぼる。最初の頃は食事の介助は立ったままで口に運んでいた。なかなか飲み込み具合が見えないから隣の椅子に座ったら「100年早いわ。なんで座ってんの？」って笑いながら叱られたりね、ばあちゃんたちは「あんた、食べたんか？これ食べなさい。」ってね。お魚や卵焼きを口に入れてくれようとするんよね。横に立たれて、立ったままスプーン口に入れられて、落ち着かん食事やねぇ。で、介護士たちもそれが普通やから、一緒に食べるなんて‥介助しながら一緒に食べる？なんて休憩でもないし落ち着かんし食べた気がしないわ！‼って猛反対にあった。猛反対に合いながら、じゃあ落ち着いてるか？！今！餌みたいな風景やと思わん？介助者も一緒にゆったりと落ち着いた楽しい食事は、私たち次第でしょうが！！と叫び嫌われ　笑。解雇へのカウントダウンが始まったわけですよ。もちろんそれだけが解雇理由じゃないけどね。泣笑

だから、同じものを同じテーブルで一緒に食べる！このこだわりは絶対に捨てない。ご飯はレトルトやら冷凍加工食材じゃなくて絶対に厨房で作る。ちゃんとかつおぶしやいりこで出汁を取ったお味噌汁や、嫌いな物の時は代わりに卵焼いてくれたりい魚焼いてくれるのも好き。厨房に貼ってある利用者と職員の（嫌いな物リスト）が私は大好きです!!!!!わがまま聞いてくれてありがとうって思う。

だ・か・ら！！食材の高騰は本当に、本当に泣く!!!

本気で　めいの裏の斜めの土のとこね、段々畑にして野菜育てようプロジェクト始めようかと思ってんだ。どう思う？