古今

今の90代は年金がいっぱいある人が多いから、施設も選べたし夫婦二人でもなんとか生活できたように思う。ご主人が亡くなって遺族年金で悠々自適な夫人も多かった。
だけど、近年夫婦で年金を合わせてもどうにもこうにも‥生活できないご家族が増えた。年金だけじゃ何ともならず預貯金がなければ生活保護に頼るか、子供たちが親を支えるか 後は何があると思う?(また今回もお金の話をする気やなって思ってる?)あのさぁ、そうよ!お金の話っちゃぁそうなんだけどさ‥‥。

わたしのばあちゃんは93歳でめいの家に来た。明治45年生まれの憎まれっ子は102歳まで暴言を吐きながら自由に生きた。我母の実家は呉服屋でね。丁稚さんやお手伝いさんがいっぱいいて栄えて流行った時代の呉服屋の経営者だ。だけど年金はない。戦前戦中戦後、年金なんか払ってない、お商売人、そんなもんだったんかね。だから、母を含む5人の兄弟が均等に婆様を支えた。施設利用料もお小遣いもぜーんぶね。婆様の少しの年金と恩給では施設に入れないんだもん。我母は兄弟姉妹が5人いたから負担も少なめですんだけどさ。在宅で見ていくのも難しくなってしまった時ね、子供たちも自分の生活でいっぱいいっぱいだったらね、さぁ、どうする?!?自分の生活の質を落としても親のために融通するか!?!自分の自由を失くして同居するか?年金内で暮らせる安価な施設を待つか?!?ちょっと想像してみて。どうする?

世の中は世知がない。でも仕方ない。年金問題に言及する気などない。「共助」。日本は国民が共に助け合うシステムだから。外国の人にも生活保護をあげちゃう国民だからね。優しいのよ。‥‥だから何とかなる。笑 いやいや何とかなるんじゃなくて‥何とかするのか。

現場を知らない人が制度を作り、施行する。古今それは変わらない。「いつも貧乏人が貧乏くじ引くようにできてんねん」という人がいるけどね。お金持ちが払ってくれてる年金や税金や介護保険料や諸々。そのおかげで成り立っていることもあると思うのよ。

話それてるよーって思ってる?笑 古今、変わらないものと変わっていくもの。いろいろあるよね。いろいろある。親を想う気持ちは変わらないし日本の「共助」も変わらない。年金額は大幅に減ったし、施設の食費や家賃は増えてってるかも‥このご時世だからね。

私がなんかの答えを出せるなんて思わないけどね、ただ変わらずここにいるので困ったら、悩んだら、疲れたら、来て。一緒に悩むことはできるから。なんかいい方法見つけられるかもしれんやん。

だから、来て‼‼‼‼話そうよ!

内田新哉さんの「さくら」を…。

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