長い間

もう5年以上になる。
一人暮らししながら毎日デイに通ってくる。めいのデイの「主」のような存在だ。
コロナになってデイをお休みしないといけなくなった時もコロナ感染中の職員がお昼ご飯を持ってって一緒に食べた。毎日デイに来てるもんだからクーラーなくてさぁ、でもコロナになったらクーラーいるやん!笑い話みたいやけどkろな感染してる業者さん見つけてクーラーの工事してもらって…なぜかこの人は運があるんだ。人の運ね。
インフルエンザになった時も、はたまたコロナ二度目もめいの家のコロナ感染職員が訪問で来た。大雨降って「こわいよぉ」って電話があったら‥大雨の中バイクで駆けつけて「こんな雨の中、びしゃびしゃやないの。何してんの?」と大笑いするその彼女に「あんたがこわがってるから来たんやないの!」って一緒に大笑いできるような‥得な人でね。デイもグループホームもみんな彼女と仲良しだ。

その彼女が土曜日、お迎えのチャイムに返事はあるけどドアを開けてくれなかった。大急ぎで鍵を持ってるケアマネージャーさんに連絡して開けてもらう‥と同時に彼女は這ってドアを開けた。救急車で病院に。恥骨座骨骨折…たぶん、たぶん尻もちついた、かな。彼女は覚えていないので想像するしかない。このまま入院して歩くこと忘れちゃって、トイレに行くことも忘れちゃって、もう一人暮らしできなくなっちゃって、その先は?例えば病院→老健→特養。ずっと病院ってこともある。もう二度と家には帰れない…。どうにかもう一度家に帰れるように と信じて。彼女の力と運と、私たちのサポート力と想像力をフルに使って家に帰ることにした。

まだまだ自分の生きたい生き方で生きられるように、何ができるか、何を大切にするか、そして何を捨てるか 道を選択する時だ。何回かあるよね、人生の中でこんな選択、あるもんね。どうかこの選択を彼女が「これでよかった」って思ってくれるように突っ走るしかない。もう決めたんだから‼‼‼

歩いてくれ‼‼‼もう一度‥と祈りつつ。

Screenshot

入院中の「彼女」痛いのに、入院してるのに、心細いのに‥‥満面の笑顔‼‼‼病室に入ったら「来てくれると思ってた」と涙ぐんで見せた。喜ばせるのもうまいんだから!


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