サランちゃん入院
先日、サランちゃんをご紹介したのを覚えてます?
新しいデイのワンコでね、飼い主さんに忠実な頭の良き良きワンコです。
デイに通い始めてしばらくしたら、お散歩途中に転んで頭打っちゃって飼い主さんが入院した。
サランちゃんはひとりじゃほっとけないから通っているトリミング店に預かってもらってたんよね。
行先決まってホッとしてて…ひと月…ふた月
飼い主さんはもうお一人暮らしは無理だろうって‥話していたら今度はサランちゃんが入院したという知らせ…。10歳の彼女は元々心臓ストレスもあってか、肺に水が溜まり心臓を圧迫したのだそう。飼い主さんに認知症が発症してから自分の薬もサランちゃんの薬も飲むことを忘れてしまっていたようだとの事。飼い主さんは家族はいなくてご友人が「最後はどうにか一緒に暮らさせてあげたいのです」とご相談くださった。優しいお友達。もちろん私もそしてこの話を聞いたら職員みんな同じ気持ちになる はずだ‼‼だがしかし、空いてる部屋もないし、寝る場所もない。うちは元々犬や猫と一緒に暮らせるような作りでもない‥ジャガジャガ電話で問い合わせてみる!どこかに認知症の飼い主と犬、共生できるとこあるって!絶対あるって‼‼と一日電話で問い合わせ続けて…ないの!一件も見つけられんかった。

飼い主さんはきっとサランちゃんと暮らし始めた頃、まさか自分が認知症になるなんて想像はしてない。ちゃんと添い遂げて見送る覚悟だったに違いない。サランちゃんだって何か月もトリミング屋さんの檻の中で暮らすなんて思ったこともないだろうしね。未来が違っちゃった。
自分のこともちゃんとできないんだから犬なんて‥ねぇ。って言う???何度も言うけどそんなはずじゃなかったんだよ。大事な家族なんだよ。できないことは多いけど手伝ってもらわないといけないけどいっぱいの愛情があって一緒に居たいの。それだけなの、きっとね。 ただ、この話にオチはないの。まだ結末はないの。まだ、私も含めてみんな考えてんの。どうすれば救われるか、何をしたら幸せか…
会わせてあげたい、一緒に居させてあげたい‥ふたりのために。できることは何だ‼‼‼‼‼
なんてぶつぶつ言ってる間に‥サランちゃんは奇跡の退院を果たした。さすがの生命力!おかあさんといっしょに暮らすまでは!ってがんばってるのだろうね。力になる方法を考えないといけない!本気出せ!私‼‼‼