「ボケたら殺して」

お母さんの口癖だったという。
「ボケたら殺して」。
こういう人は多い。
殺せるわけない.。身内を犯罪者にする気か‥。
‥‥それくらいの気持ちでボケたら生きていたくないという事なんだよ。
そうボケたら、自分のことできなくなったら、歩けなくなったら、おしっこちびってもわからんくなったら…などなどなど。みんな周りの人に迷惑かけてまで生きてんのは嫌だと言っている。
私も67歳になって、何がってわけじゃないけどトロくなったし いっぱい病気したし、今もしてるし 先が怖いなぁとは思う。だからって「殺して」なんて一番何より迷惑だしね、殺されたくはないし まぁうまくころっと死んだら幸せなこったなぁとぼんやり想うくらい。
めいの家には
「ボケたら殺して」と言っていたという何人かの認知症の方がいる。
もう「殺して」って言った自分のことを覚えてはいない。

忘れた時のために 私はエンディングノートを書いている。毎年お誕生日に更新している。大事な気持ちは書いておく。でも気持ちは変わるから毎年読み直して更新することが大事!。だって、忘れちゃったら私の気持ちはどうやって伝わるんや!財産(なんかないけど)のことやお家や会社のことはみんなで良きようにしてくれたらいいけど、私は私の死にたいように死にたい…と書き残しておく。生きているみんなにわかるようにしっかりと。

ある方のご主人がボケたら死にたいなんて言ったことはない、殺してなんて言葉は使わない人だと断言した。しかし彼女は娘にも私達にも「ボケたら殺してほしい」が口癖だ。このままだと過度に延命されるかもしれん。でも止められん。書き残さんかった本人が悪い…。

ボケたらボケた時のこっちゃ‼‼‼って考えもなかなか捨てがたい。それもいい。しかたなくていい。でも私は書く。

私の好きなエンディングノートは

お勧めするわけじゃないけど、今日生きていることはそれだけで奇跡だよってこの本は言ってます。

でも、「殺して」はあかん。人生を自分の力の限りで全うしようね。死に方を人に託すなんて以ての外でしょう!?

ボケても安心して暮らしていけるように私たちはいる。認知症は敵じゃない。笑って今日を終えられたら それはしあわせです。でしょ?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です