心理

これもまた集団心理なのか?
ここに一人、認知症が進み言葉もうまく出なくなり行動も突飛で何をするかわからない婆様がいる。急に体に触ってみたり、人の部屋に勝手に入ったり目につくものを口に入れたりやかんのお湯の中に手を入れたり…リビングで裸になったり‥とにかくなにも理解できていない。集団生活はもう無理なんかな?周りの皆さんは気が気じゃない。次にあの人は何をするんか?って‥そのうちフロアの大勢がその婆様を監視するようになった。「歩いてるで」「ここ入って行ったで」「なんか食べてんで」「触ってんで」挙句‥「立ってんで」「座ってんで」まで言い出した。自分の見えない所に行くと立ち上がって探したりして。悪事を見逃してはいけない!正義の使いみたいに結束しちゃった。もうこうなると、リビング内のどこを歩いても何をしてももう居場所はない。じっと座っているか部屋にいるしか落ち着けない。全員が自分は認知症じゃないと思っているから、変なことをしているのはその婆さんだけでその他大勢の皆さんは被害者‥という構図に出来上がっている。悪者を作るとものすごい結束力で話は早いし纏まりもいい。観察眼も素晴らしい。でも、自分がちょっとやらかした時にかばってもらったり助けてもらったりしたことは忘れちゃってて記憶にはないからさ、いつだって悪いのは相手なんでしょ。

さて、どうしたらこの監視リビングの平穏が訪れるのだろうか‥。認知症が進んで手に負えないとはじく、大勢の方の平和な生活優先、だったらさ、結局いなくなるしかないじゃない。覚えてないにしても「身に覚えのある失敗をどうして指差せる?」だよね。

ちょっと話は変わるけど、現段階での認知症はどんな認知症も良くはならない。どんどん個人差ペースで進んでいく。さっさと進む人もゆっくり足踏みする人もいる。どう進むかなんて神様にもわからないかもしれない。

そこで登場するのはもちろん職員でしょ。さあどうする?!?

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