めいの家のはじまり2

そんなこんなでめいの家は始まりました。
ご近所からは「ボケた人がいるの?勝手に出てきて子供になんかあったらどうするのよ!そんな施設、山ン中とかに作んなさいよ!!」なんていう匿名の電話や手紙が相次ぎ、これでも結構へこんだんですよ。
そういう辛い気持ちを全部なしにして「どうでもいいや」って思わせてくれるのはいつもじいちゃんで、ばあちゃんでした。
この人たちが、毎日我儘言って、喧嘩出来て、私の話を真剣に聞いてくれて笑ってくれていたらそれでいいか、と思いそうになるけど。
いやいや、それでよくない!
このまま「どうでもいいや」はよくない。
歳を取って、認知症になって、出来ない事や忘れてしまう事いっぱいあってもこの場所で五月ケ丘の社会でちゃんと生きていけるようにするぞ!という
私には先の見えない楽しみが出来ました。

そして、かんたがやってきました。

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