皆で支える一人の笑顔 原田信之

『私が「めいの家」で働きだして5年目になります。その間に沢山の利用者さんと出会い別れを経験してきましたが、働く側の職員はほとんど変わっていません。そうなんです。「めいの家」の職員は勤務年数が長いんです。何故なのか考えたときに、やはり宮﨑施設長の人徳によるところが大きいと実感しています。パワフルなリーダーシップ、常に利用者さん目線で考える、常に利用者さんが楽しめるように笑顔になれる様にと考えに考えたいろいろな行事や催し物を提案してくれます。それに対して職員が一致団結できるところがめいの家の特徴だと思っています。また、そういう施設長を目標とすることで職員一人一人がどうしたら利用者さんの笑顔が見れるのかを考える力を日々意識して働くことができています。また、普段何気ない日常の中で利用者さん一人一人を写真に収め職員同士で共有しています。○○さん何をしたら喜んでくれたよ!○○さん何々をしたらとても楽しんでくれたよと、日々共有することで私も気付けることが増え、今度自分も一緒にしてみようと考えることができています。利用者さんの笑顔を見るためには介護士側がバラバラにならず一致団結する必要があると考えます。宮﨑施設長のような強いリーダーが必要であると考えます。2020.3.25 原田信之』


グループホーム職員は毎年春に作文を書く。
皆の投票で一番になった人が「わたしにできることプロジェクト」と言う団体の舞台で発表する。
この作文会が始まって5年。私のことを書いた人は信ちゃんが初めてだった。
ラブレターをもらい!?照れと嬉しさでいっぱいになり、この作文はそっと頂いた。
この作文の作者:信ちゃんは・・。
雅矢の高校時代の同級生。
暇ならちょっと手伝ってよ、とお願いしてお餅つきを手伝ってもらった。
黙々と働いてくれて、知らん間に帰っていた。
で、暇ならちょっと手伝ってよ、とフロアの仕事を頼んでみたら
またもや黙々と来てくれて、知らん間に五年経った。
よく食べよく飲みよく遊びよく働く。
ばあさま方は信ちゃんが大好きだ。                                               信ちゃんがフロアを通るだけで歓声が上がるほどモテモテ君だ。なぜそんなに愛されるのか?

とにかく・・

信ちゃんが他のばあさまと話しているだけでやきもちを焼く人、次の夜勤はいつかと聞く人、名前をメモする人、つないだ手を離さない人、近くにいる私よりはるか彼方にいる信ちゃんに用事を頼む人・・女性だけではない。爺さんも「原田呼んでくれ」と言う。まさか名前を覚えるなんて!人の名前なんか呼んだことない爺さんが信ちゃんを一番に覚える。宝くじは原田と買いに行くと言い、馬券は原田にしか頼まない。信ちゃんは休みでも夜勤明けでもみんなの用事をしてくれる。梅田まで馬券買いに行っちゃう。なんてことない顔して普通のことのように何でもめんどくさがらずやっちゃう。ここかな?愛されポイント。宵っ張りなばあさんと大食いの特番を見る約束をしたと二人はソファに座り大笑いしながら山盛りのカレーを食べているテレビに夢中!ここかな?愛されポイント?何をしていてもなんだか楽しそう。お祭り大好きでなんかやろう!っていつも言う。コロナで出かけられない でもなんかできる事・・ってバーべキューやらピザパーティーやを企画し走り回る。踊る、歌う、ギターを弾き、クイズやゲームを作ってくる。二年連続お祭り部長、今年からはエコ部長兼務。もったいないことしないようにみんなで注意喚起していこうねっていう人。たとえば、クーラーかけながら窓開け換気とか、誰もいない部屋のテレビや電気がずっとついてるとか、お風呂のお湯出しっぱなしとか、自分の家ならしないだろうことを職場でやってしまう・・ってことをみんなで注意!する人。一番の新人楽しい事ないかなぁって待つ人じゃなくてね、いいなぁってひがむんじゃなくてね、どうせ、って諦めるんじゃなくてね、とりあえず走りながらワクワクすること考える、軽くやっちゃう!日々の生活を守りに入らず新しい世界を見せてくれる、こここかな?一番の愛されポイント!!

「暇ならちょっと手伝ってよ」と言ってみた5年前。

言ってよかった。来てくれてよかった。お餅つきのあの日が無かったら私たちは知り合っていない。

人生ってこういう出会いがあるんだ。信ちゃんに会えて、私は超楽しい!!