またいつか・・・柳田一心
吹田市には事業者連絡会という集まりがある。私はそのグループホームの部会に、もう十年間ぐらいお世話になっている。今年はコロナの影響で一度も集まれてはいないけどいろんなことを同じ立場で話し合える仲間がいっぱいいる。初めて管理者のお友達が出来た集まりだ。悩み事や嬉しい事を飲みながら話すことも増えた頃、部会長が交代になった。皆順番にやるわけよ。で、順番が来たってことで一緒にやろうって言ってくれたのが一心さん。有料老人ホームの施設長さんだった一心さんは体育会系の何でも笑い飛ばして誰とでもすぐに仲良くなる感じのとってもいい青年です。私たちは4年間くらい部会長を務め、認知症を理解してもらうための講座「認知症サポーター養成講座」に走り回った。小学校、中学校、公民館、会社の新人研修、年間30回くらい一緒に講座を開催した。オリジナルの劇や紙芝居を作って声かかったら一緒に行った。一心さんと由香が夫婦を演じる芝居がある、旦那のお母さんが認知症になりご飯食べてないとかお金取られたとかいうのを奥さんが一人で頑張ってきて旦那が仕事仕事って家のことを任せっきりにしていたらある日奥さんが家を出て電話にも出ないし帰ってこない・・認知症の母親と初めて向き合って奥さんの大変さ、家族の協力って大事ってことを旦那が痛感するって言う芝居。一心さんは、この芝居をやると「泣きそうになる」らしい。「由香ちゃんが本気で怖い」ってドキドキするらしい。その一心さんのドキドキがお芝居に出てみんな笑っている。身につまされる、自分のことみたい、考えさせられる・・など反響も大きいお芝居だった。一心さんは嫁に出て行かれた夫を演じるのがめちゃくちゃうまい。何年も一緒に活動したし、飲んだし、踊ったし、めいの行事にも参加してくれたし楽しい事は「やりましょう」ってすぐにノッてくれて嬉しかった。
この人がいる施設はきっと元気なんだろうなぁって思っていた。細かい事気付きそうじゃないし意地悪な事も思いつきそうじゃないし、裏も表も体裁とかかっこつけるとかもないと思うのよ。現場職の心意気を持ち合わせた介護職、って感じでしょうか。笑 彼の奥様は持病があり、一心さんの話から彼と同じくとてもいい人で頑張り屋さんで素敵な人なんだと察する。その奥様との時間を大切にするために彼は仕事を辞めて地元に帰った。まぁ、私の知らないいろんな思いがあったんだろうと思うけど「愛」に満ちた退職だった。一心さんがいなくなって 吹田のグループホーム部会は寂しくなったけど、相変わらずのほほんとニコニコと頑張っているのだろうね。あったかい場所を作っているのだろうねぇ。またいつか一緒に芝居したいねぇ。一緒に踊りたいねぇ。一緒に飲みたいねぇ。
一心さーーーん!
会いたいな^_^
皆でマスク取って飲んで食べて・・そういう日が来ますって!!一心さんにも会えますっ!