超えて行け!

全員が無事に新型コロナウイルス感染症から生還した。職員も入居者もデイの利用者もみんなの日常は戻った。

結局、職員9名、グループホーム入居者3名、デイ利用者3名で終わりを迎えた。この数字が施設として多いのか少ないのか、はたまた食い止められたのか?まん延したのか?私にはよくわからない。だって私、一番最初に陽性になった組4人の中の一人だったから。皆が一番「これからどうなる?」「何をしたらいい?」って時に自宅の二階の自分の部屋で自己隔離していたわけで。とにかく一日中、保健所や市役所高齢福祉室、指導監査室と電話でやり取りして、陽性になった人の情報を送ったり自分を含め陽性者の状況を伝えたり‥と言う毎日だった。結構忙しかった。でもせめてできることはしたかったし、無症状に近い感じで元気だったから。濃厚接触者となって休まなきゃいけなくなったぴいが紙のお皿と紙コップにご飯を階段の上まで運んでくれて、食事中は携帯のFACE TIMEで顔を見ながら私のせいで待機組となった娘たちといろんな話をした。5日目に娘たちに感染し、この努力が!!!無駄かよってへこんだけど、おかげで妖精(陽性)三人になり私の自己隔離は終了した。その頃デイの一人暮らしのばあ様(私と同じ日にコロナになった方)の家にはクーラーがなくて、(毎日デイに来てたからなくても困らんかったしね。)熱中症の危険と闘っていた。でも陽性だからヘルパーさんも入れないしね。私は一緒にコロナになったから平気だからその婆様の家に毎日行ってお昼を一緒に食べた。長い事使ってないお風呂片づけて、お風呂にも入れた。彩子も来て、簡易のクーラーもつけた。陽性にしかできない事もある‥単純に役に立ったこと嬉しかった。そして、7月31日にグループホーム初感染。3日に保健所からキットをもらって来てしたPCR検査の結果、職員1名と入居者2名が感染していると保健所から告げられた、その後事務も感染した。3日は私のコロナ後初出勤の日。「かかってこい!!!コロナ!全員が無事戻るまでやるっきゃないやん!」とは言ってみたが、過酷な連勤が始まった。(陰性組はすでに過酷な勤務が始まっていたんだから、私は頑張るしかないのだ)そして昨日、最後の妖精(陽性)さんが出勤してきた。これで全員帰って来た。こんなに嬉しい事、久しぶりだよ。みんないるじゃーん!いつもの風景じゃーん!

感謝❕

そして、私は会社で、いろんな生命保険や傷害保険に入っていたらしい。…らしいって‥笑。何もない時はなんかあった時のためにって思って、なんかあった時はそれどころじゃなくて保険の事なんか忘れてたしね。で、蓋を開けてみると、コロナでお休みした人保険にはみんなが掛けているものや、会社で入ってるものがいくつもあった。皆に保証できたことは本当に良かった。でも、陰性で休みもなく陽性達のカバーしてくれた職員たちに保証はない。ただただ陽性の入居者の介助に追われ、防護服脱いだり着たり、消毒して感染者ゾーンに入って行こうとする利用者止めて説得して、お風呂入れない人の体拭いて、脱水にならないようにこまめに防護服着たり脱いだり‥不安だっただろうなぁ、心も体もへとへとだっただろうなぁ、って察するばかり。いつまで続くのーっていう不安はなくてね。10日、隔離期間の10日がんばろう!みんな次々帰ってくるから!って励まし合ってね。笑いあってね。次々コロナに感染した職員はみんな「すみません、こんな大変な時に。皆を忙しくさせて。本当に申し訳ありません」とLINEしてくる。申し訳ないって、こっちのセリフ。ごめんねぇ、ごめんねぇ。

どうか保険会社の皆さん、法人の保険は残ってみんなの分も働いて会社を守った人も保証してください!私たちは、病気になった方も、ケガした方も、「お大事にね」と言いながらその人の穴を埋めて頑張って会社を、じいちゃんばあちゃんを支えた側にも優しい保障体制が欲しいです。

新型コロナ感染症襲来には、いろんな学びがありました。いろんな優しさ知りました。ご家族はどなたも怒らなかった。私たちを労ってくださった。「心強い」と言ってくださった。「ドキドキせずに気楽にしてくださいよ」って声を掛けてくださった。北海道のトウモロコシや夕張メロン、ミカンゼリーやお菓子がいっぱい届き「元気出して!」と心はいつも抱きしめられていた。でも、心配だっただろうとお察しします。本当に感謝です。

今はね、「新型コロナウイルス感染症」になんか負ける気しない‼‼‼‼ って言える。

                                                      

 延期にした夏祭りだって開催する!改名「夏の終わり祭り」をね。花火してスイカ割りして遊ぶんだ!!!

この回で、今回のコロナのお話は終ります。いつまでも引きずってられないもんね。皆さんもどうかどうか気を付けてお過ごしくださいませ。そして、穏やかな秋の日にお会いできますように。

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