意味

私はいろんなところで、ずっと言ってきた。「顔に皴、目がかすむ、足が上がらん、うんちが出にくい、身体のあちこちが痛んでくるでしょ。長い年月使ってきたらそりゃ、ね。頭も心も同じじゃないかってね。忘れちゃったり、なかなか思い出せなかったり、覚えていられなかったりね。そういう全部を一人で悩んで悔やんで　心の病になったりね。だから、専門職の友達を作りましょ。一緒に未来を考えてくれる人を。」と。そうなんだけど、きっとすごく難しいね。どこにだっているわけじゃないし、ケアマネージャーだって相性もあるし、施設だってデイサービスだって、とにかく最後は「人」なんだって。

病気していろんな人に出会って、今まで体験したことないこと体験して、世の中って広いんだなぁって。私の知ってる世界なんか小さすぎて。いろんな人がいろんなことと闘っていて、それこそ孤独や病や生き方や障害や、未来や、感情や、すべてのものと闘いながら　新しいことに挑戦しながら発見しながら生きているんだと思った。私の病にも、この入院にも意味がある。

私の手術は、11時から一時間半にわたり　手首からカテーテルと造影剤を入れて細くなっている血管にステントを留置するというもので血管を傷つけてはいけないので全く身動きが取れない。動いてはいけない。一時間半の静止は身体バッキバキです。「音楽聞こえますか？ジブリにしておきました。」って優しいオペ看さんが耳元で言ってくれて。でも残念ながらいろんな機械音でジブリはかき消され、眼鏡もかけてない私は時計も見えず、神経の立った1時間半を「終われ、終われ！一生続くわけじゃないしな、いつか終わるしな。」とか「お腹すいたらさすがに終わるよな。」とか「今何やってんの？」って聞こうかなぁとか最後は「お腹すいたよー。私朝ごはん食べてないし！」って思ってた。ちゃんと約束通り2か所にステントが留置され成功に終わった。まだ後2か所、もう一回この静止をやる。今から気が重いけど、そんなことよりたくさんの「人」に支えられた。もちろん　内緒でおいしい卵焼き入りおべんとう持って来てくれる娘、頑張ったねって大谷翔平さんのコマーシャル　コスメデコルテ買って持って来てくれるこれまた娘、がんばれって大丈夫かってライン送ってくれる友達たち、めいのご家族、業者さん、自分より早く死ぬなと怒る母、私にかかわってくださったすべての「人」に感謝なのです。私も誰かのそういう「人」でありたいと願うし、老いの意味、病の意味、すべてのことに意味があると思う今日でした。

ステント入れてもらって、血管が普通サイズになってさ、なんか腑に落ちたんかなぁ。

みなさん、何かないと自分の健康って後回しになってね。何となく元気でいるもんだって思ってしまってたりね。大きな病になってからじゃ遅いから。一番に自分を労わって、それから周りの方も労わって、大切にして生きましょう。じゃないとね、一番悲しませたくない人を心配させることになる。未来を一緒に考えてくれる人は意外と近くにいるものです。

わたしでよければ、いつでも、どこへでも‼‼‼

最後に、点滴や管や心電図や優しい人たちと繋がれまくっている今日の私を。一緒に喜んでください‼！