なんとも言えない朗らかな空気

ここには、こんな空気が流れているらしい。
こんなうれしい誉め言葉があるだろうか‥。

ご家族から頂戴した「なんとも言えない朗らかな空気」とは?自分ではわからないけど とにかくうれしい。朗らか‥という言葉が ね。何か笑っていて、優しそうで、楽しそうでね、いいよね。       介護の仕事は感謝されるけど、尊敬されない‥と何かの研修で言われてた。そういえば「すごいねぇ、大変な仕事やと思うわ、ほんとにできる事じゃないもんねぇ。私には無理やわ。」この『私には無理やわ』という言葉、何百回聞いたかわからない。みんな言う。言われる度に 何が無理なんや?うんこ?おしっこ?認知症?そういうことじゃないんよね。きっとね。全部ひっくるめて ものすごく大変そうに見えるんやんね。お家にもいられないような大変な人預かって、髪の毛振り乱して化粧もせず一年中ジャージで、うんこと罵声にまみれて、それでも福祉を貫いて。…みたいな緊迫した感じやこの世の終わり感は めいの家にはない。っていうかそんなグループホーム今ない、ないない!

日本の高齢化は2025年にピークを迎えるらしい。あと2年。そこからは徐々に高齢者が減っていく予定、だとか。10年くらいかけてちょっとずつちょっとずつ日本の高齢社会が変わっていく。10年経ったら私高齢者だし!!!!!笑10年先のことなんかわからないけど、その先も誰かが朗らかにめいの家の根っこを残してくれるんだと思う。「自分が住みたい施設」を作れてるかどうか、「自分が看てほしい職員」が育っているかどうか‥って思い悩みながらやって来て、この「なんとも言えない朗らかな空気」って言葉に救われた。うれしかった。

そして、点滴も心電図も動脈圧迫からも解放され、晴れて自由の身になった私はさっきシャワーを浴びた。人には小さい喜びも大きな歓喜も、自分にしかわからない幸せも世界中を巻き込んだような幸福もあるけど、多くを願わなくてもたった15分のシャワーで幸せになれるもんだよね。それは、健康であれば。未来を夢見るときも、願いをかなえるべく奔走する時も、元気でさえいれば叶わないものなんかない。

「何とも言えない朗らかな空気」はそんな元気いっぱいのめいの家から生まれたものだ。

明日帰ります。変わらずよろしくお願いいたします。

最後の夜!

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