国民性

めいの家には2人のインドネシア人がいる。
一人はサンバ・ウンバラ。日本語学校時代からの付き合いでもうすぐ三年になる。そのサンバ・ウンバラ(以下バラ)と遠距離恋愛していたのがカリナハヤティ。一年前くらいに日本に来て岐阜で介護士していて半年くらい前からめいの家で働いている。二人は去年末の雪の日に結婚式をした。

私は昭和の人なので、お金に困っていてまだまだ日本に慣れてなくて、これからクリアしなきゃいけないことがいっぱいある二人が、なぜこのタイミングで結婚したのか皆目わからんかった。二人とも3年後までに国家資格「介護福祉士」を取得しなければ日本にはいられなくなる。日本語の試験だ。日本人でも半数くらい落ちる…。たどたどしい日本語で、漢字も大して読めない今 何で結婚?不思議しかない。なんで今なんだと聞いたら「お母さんが喜ぶからです」と言った。母が喜ぶからって今の生活も先の展望も考えないんだ!ってびっくり!それに、介護福祉士受からなかったら日本にはいられないのに、ダメならドイツ行こっかなみたいなことを笑いながら言う。なんてこった!信念は?死ぬ気の頑張り見せる時ちゃうか?ってさ。おばちゃんは唖然とした。

私はバラの日本語学校の先生で、後見人にメールした。『介護福祉士に合格しなければドイツに行くそうですね。次の道を考えている時点で今の道を命がけで頑張る気はないということですね。諦めるなら今諦めてドイツに行ってもらってください。めいの家は、彼らのビザの費用、更新手続き費用100000万円×2人や毎月の定期支援金55000円を支払い続ける事が、捨てている気持ちになりました。中途半端な外国人を長々雇う余裕もありません。信頼もできません。』と。先生は今日の朝、飛んで来た。話していると、文化の違いが見えてくる。仕事もない裕福ではない国で、イスラム教徒で、豚食べないし、犬は不潔なもので猫は神の使い、収入の半分くらいを実家に仕送りし、お金貸してという。腹が立つことはほとんどないらしく、ほとんどちゃんと聞いていないという説もある。メンズはプライドが高く男尊女卑を今も固く守り、レディースはヒジャブという布で頭を覆い主人や家族以外には髪?頭?を見せない。メンズも見せるな!と強く言う。何もかも違いすぎて…全く理解できなくて当然だと思った。けど、こっちも理解に努めないといけない。けど、日本に来た側も、日本で仕事して頑張っていこうと思うなら、それを夢見て生涯をかけて来たのなら‼!もっとあるやろ!頑張り方がよ‼‼‼‼と声がでかくなった。

先生は、ほかの企業と私は逆のことを言っていると言った。他の企業は「一つのコマに過ぎないから今やれることやってくれたら資格などどうでもいい。だめならまた新しい人材を雇うだけだ」と思っている、らしい。ハ~‼?‼?‼そうなのか!じゃあさ、教えた労力は?育てた手間は?また同じことするの?次々新しく入ってきた いつ辞めるかわからん職員に誠心誠意一から介護を教えるのよ。技術だけじゃなくてよ、心を伝えるのよ。「コマ」なんか育てん!!無理!

そういいながら、私たちは バラにもカリナにもちゃんと試験に受かって一人前の日本の期待される働き手になってほしいと思っている。ぴいや由香は、頼まれてもないのに介護福祉士の教本を買って来て試験問題を作っている。それを横目に見ながら、こんなに想ってもらっていることを二人はどう思っているのかと怒り狂う私です。

国民性の違い…って一言で済ますのは簡単。そうなの国民性の違いなんだけどね。そこだけ切り取らないでお互いにアップデートしなきゃだね。そして私は今日も明日も明後日もバラに怒り続けるんだ‼‼‼‼‼ハッハッハッ‼‼‼♡

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