ファンキーだねぇ
本日、11年のお付き合いの婆様が103歳のお誕生日を迎えた。
未だ食欲衰えず、誰かが遅れて食事していると手を差し出して、そして自分の前の机をポンと叩く。これは「私にも持って来なさい」と言う合図だ。人と分け合うことはない。食べなさい・・みたいな優しさはない。全部自分一人で食べる。横から「一つ食べていい?」って聞いたら振りかぶって殴るふりをする。11年前からずっと このきつい性格は変わらない。歩かなくなった今も嫌なことがあったら殴りかかろうとする強さは健在だ。横から、肩をぽんぽんと叩いて「ねぇ‥」って声を掛けたら…裏拳が飛んでくる‥んだよ!(まぁ、私との相性が悪いという事は大いにあるんだけどね。)おたんじょうびだね、103歳だね、って言うと「へぇぇぇぇぇ」と驚いて見せた。
103歳の彼女は船乗りさんの女房で、何か月も航海で帰ってこないご主人を良いことに家事は全部実母がしていたそうだ。「私は買い物係!」と言い毎日 デパートに買い物に行きお出かけを楽しんでいたと長男さんが証言している。さらにお母さんの一番の手料理はなんですか?と聞くと長男さんは「難しいなぁ、ないかなぁ、作ってもらったことあるかなぁ‥台所に立ってる姿が子供の頃の思い出にはない。」とおっしゃった。そしてかなり気が強い。100歳を越えてなお元気でいる人はだいたい、いえ皆さん自由人。言いたいことを我慢せず、やりたいことは真っすぐ貫き、行きたいとこに行きたい人と行き、食べたいものを食べたい時に一緒に食べたい人と食べて、自分の希望と夢を最優先に実行してきた人が100歳を越えてくる。私が出会った100歳越えは全員そう。自由な人しかいない。だからって苦労してないわけじゃないよ。時代が時代だからさ。水道なかったり、食べるものに不自由したり、着の身着のままやったりね‥苦労は重ねても微塵もへこまん根性があるんやね。あるんよ。


ホールで届いたケーキを毎日ワンカットずつ12日間食べる。笑 そして今日はご家族の希望で彼女の担当を長年続けている由香がオーダーした特別なケーキを一人で食べる。一人で一回でペロリンです‼‼‼

特別なケーキは103歳仕様。フルーツが全部細かくスライスされている。見えない所のフルーツも全部だよ!残すことなく全部彼女が食べられる仕様になっちゃってる。しかも北摂じゃ有名なパティシエさんの作品。すごく美味しいの!ほんとに美味しいの!
「もうこれが最後のお誕生日ケーキになるかもしれないんだから‼‼‼」と由香が言い初めて5年くらいは経つかな。笑 今年も祝えたことを嬉しく思ってます♡そしてまた来年104本のろうそくを立てましょう。元気に自由に大らかにわがままに生きてちょうだい。お誕生日おめでとう!