三十四話 107歳 完
11月の入り、またまたじいちゃんは食べなくなった。ご飯もおかずも一口。両手の人差し指で✖を作り、頑固に食べない。ほぼ何も食べない上に喉の奥に痰が絡む。ゴロッゴロ音がするけど吐き出せない。吐き出す力がお腹にな […]
三十三話 一人暮らしを謳歌する107歳 デイ編
知り合った時は、101歳。奥様99歳。二人合わせて200歳だよって言ってたなぁ。100歳で奥様他界。奥様は、ご主人が一緒じゃないとデイサービスにも来ないような ご主人に頼りっぱなしの生活だったからさ・・亡くなった時きっと […]
三十二話 何が本当?何が嘘?
出会いは・・机の上の70円持ってお家からいなくなって、もう無理だーって息子さん夫婦がSOSを出した日。彼女もまた若年性認知症。65歳の若いかわいいおばちゃん。ご主人と二人暮らしだったが、何でもかんでも事細かに指示を出し、 […]
三十一話 みっちゃん63歳。
出会いは、精神科の病院。入院して三か月。背の高いナイスなバディの可愛いいお姉さんって感じ。長すぎて組んだ足が邪魔になるくらい。立ち上がると、170㎝は越えていそうなモデルさん体形。不思議そうにこっちを見て、フニャフニャ女 […]
わたしにできることプロジェクト という夢
平成26年のクリスマス、グループホームと特定有料施設連絡部会の飲み会で。会議室でテーブルに向かって話し合っているより、ずっとたのしい話や困っていること、相談事などが飛び出して、何よりそれぞれの施設の管理者の人柄に触れ、救 […]
ゆるふわ めんどくさいイケメンのお話
初めて会ったのは・・もう10年くらい前。野村が介護福祉士筆記試験に合格し、実技試験に挑む頃。私は20年くらい前から介護福祉士実技試験やらヘルパー2級の実技部門やら、若い子たちにお教えしていたことがあって、めいの子たちもど […]
二十九話 スナックのママ祈願の100歳、その先へ
めちゃくちゃ男前の大工さんと結婚した。結婚した理由は「男前や~」。で、男の子を出産し、子供を置いて家を出た。口癖は「男の顔だけに惚れたら絶対にあかんで。男は顔ちゃうからな」 入所日。「酒ある?」「煙草ある?」ウイスキーを […]