努力できる才能
何度も申し上げているのですが、めいの家には10年以上働いている職員がわんさか・・いる。昭和の会社員だと普通の事だったかもしれないよね。
でも、現在の介護施設ではものすごく珍しい事なんだって。
めいの家は2005年に始まって今年の夏で18年になる。
18年一緒に働いている職員が5人いて、10人以上が10年以上、2人が癌で亡くなった。
大きな施設やったり、全国展開してたりね、そんな大手やったらこんなに長く働いてくれていたらみんな主任やったり施設長やったり部長やったり‥ね。偉くなってたかもしれんのに。めいの家では何の役職もない。大体役職が何もない。 施設長や管理者は登記上必要でいるけど、全員同じ立場だ。ちょっとなんか役作ってみたりした時あったけど、「これいる?」ってみんなに言われてうにゃむにゃになった。そうなの!!みんな上昇気流に乗っかってこない。えらくなりたいとか全く思ってない。これがそもそも一番の問題なんだ。
私は、めいの家の皆と違って「偉くなりたい」気持ちが強かった。ドラマ:踊る大捜査線のわくさん(いかりや長介さん)が「正しい事をしたかったら偉くなれ」って青島さん(織田裕二さん)に言ってて。めちゃくちゃ響いて。偉くなろって思ってね。私の思う正義を貫くために偉くなりたいと思い続けてたから。 まず、特別養護老人ホームで介護主任になった。介護技術マネージャーとか、支援センター相談員とか介護福祉士実技試験講師とか。なんか無理に名前つけられてた気もする。笑 そしてここで施設長になって、代表取締役になった。 でも、わくさんの言ってたことは正しくもあり、偉くなんかなくても肩書なんかなくても正義は貫けるという気もする。肩書と役割のせいで 守りに入ったところもある。会社を守る、職員を守る、利用者を守る…守る…が多すぎて勝手な自由な事ができないっていう縛りも増えた。でも、なりたかった社長になった。夢はまだまだいっぱいあるけど、強く願い努力すれば叶うのだと自分に証明できた。
私には「努力できる才能」がある。上手に噓ついて納得させる才能もある。乗せて乗せて気分よく働いてもらう才能もある。
頭悪いし、学歴ないし、運動音痴だし、極めたものないし、友達少ないし、記憶力悪いし、計算できないし、しかもいまだにこの仕事向いてないかもって思ってるけど「なりたい自分に向かって努力する才能」だけはあるんです。褒!
ここから先、私がどれくらいここに居座り続けるかは分からないけど、ここでやりたいことは全部やって最後上手にバトンを繋ぐのが一番の大仕事だよね。あーーーーー!そんなこと考える年になったんだねぇ、私。
明日雪かも!!ですって! みなさん、滑って転ばないように、風邪ひかないように、気を付けてくださいませ!