生れてはじめての「銀世界」

2月4日、三人は滋賀県に行った。インドネシア人のリキとバラは雪を見たことがなくて、降り積もる雪が見たいんだと、見るだけでいいんだとずっと言っていた。雅矢は、コロナ禍の折 なるべく人の少ない知られていないスキー場を探しレンタカーを借り二人を乗せて連れて行った。人生初のスキーもしたしスノーボードもしたんだって。この嬉しそうな写真が送られてきて「雅矢に感謝しなさいよ」と返信した。バラは雅矢にインドネシア料理を食べてもらいたいと言い、リキは雅矢のお誕生日を聞いて来た。銀世界は思っていたより暖かく、思っていたよりずっと魅力的だったそうだ。スキーもスノボもまた行きたいって思うほど楽しくて上手にできるようになりたいって。彼らはお金もないし自由な時間も少ない。勉強しなきゃいけないし働かなきゃいけない、欲しいものはいっぱいあるし食べたいものも行きたい所もいっぱいある。中々どれも叶わない中、その一つを雅矢が叶えた。すこし前に私、じいさん婆さんにだけ優しい人なんかいない。優しい人は電車で隣り合った人にだって優しいはずだと書いたけど・・仕事だからと割り切って親切にできるっていうのはあるかもな。あるな。そこを難なく越えて行きたい。出逢ったこのご縁を大切にしてできることは何でもやっちゃう集団 素敵。

以前、めいの職員がね、他の施設の職員に「あのイルミネーション(クリスマスのね)って職員でつけるの?業者さんとかじゃなくて?」と聞かれ「みんなでやるんだ。結構大変、一日がかりでね」と言ったら「よかったーめいの家の職員じゃなくて!たいへんすぎでしょ。」って言われたんだって笑ってた。確かに!やらなくてもいい事。行かなくてもいい事。作らなくてもいい物、考えなくてもいい事…ばっかりやってるかも!!笑

この二人、リキバラは人生初の雪を見せてくれた山本雅矢のこと絶対忘れないはず。まぁそんなこと雅矢は望んでないだろうけど・・素敵な一日だったんだろうってこの写真見て想像するだけで私、お腹いっぱいになった!