二十二話 こんなやんちゃな婆さん見たことないっ!!かっちゃんの闘い。
めいの家を開設する何年も前、とある大きなデイサービスに通っていた「かっちゃん」。自分でかっちゃんって言うんだもの。「私?かっちゃんよ」「呼んでごらん、かっちゃんよ」とニコリともせず言って速足でいなくなる。スタスタ歩き、気 […]
二十一話 巡査さん呼んで!!!
娘さん二人が困りはてて相談に来られた。母が攻撃的で暴力も振るい一日中命令されて生活が立ち行かない・・と。長女さんは仕事をされていてサバサバした決定も早い切れ者で、次女さんはポワンとしてるのに表情硬く鬱病診断を受けていた。 […]
暑さも疲れも吹っ飛んだ・・この手紙の魔法
「暑中お見舞い申し上げます。みなさんお元気にされていますでしょうか。ブログ拝見させていただきました・・」と始まる金魚もようの優しい手紙は、七話のあっちゃんの娘さんからのものだ。毎年、いろんな場面で心に届く優しすぎる贈り物 […]
二十話 息子はポンコツ説
私の母はこの7月で86歳になった。私の弟夫婦と孫娘と暮らしている。平和な家庭だ。そりゃあ嫁に対して文句も言うし、孫娘にも厳しい事もいっぱい言うけど幸せな家族だと思う。母の何より一番は息子。一流大学を出たのに鍼灸師になんか […]
十九話 鋼のメンタル
おめめクリクリで小さくてぷっくりしてお人形さんみたいに可愛い少女は、親の勧めで顔も知らない10歳以上年上の方の元に嫁いだ。その時19歳。まだ子供っぽいあどけなさを残していた。嫁ぎ先は旧家で代々伝わるしきたりが山ほどあって […]
十八話 感謝します。天にまします我らの父よ・・・。
2010年の出来事です。 あやこさんは明治43年生まれ。豪邸に一人暮らし。息子4人。気丈な母はキリスト教徒でしっかりしていると思っていた。お風呂は使った形跡がないし、冷蔵庫も洗濯機もカビでぐちゃぐちゃ。長男を除いた3人の […]
十七話 みんなが憧れる死に方
ついこの間、7月11日に93歳のおばあが亡くなった。前の日、朝も普通に起きてきていつも通りパンとコーヒー、ヨーグルト。食べた後はうたた寝。両手で頭搔きながらゆらゆら寝ていた。これ、いつものこと。お昼は厨房さんの手作りコロ […]
十六話 胃ろうからの完全復活!エビフライたべちゃった?!
私の知っている昭和の初めに生まれた爺様は、戦中戦後の波乱の時代を生き抜き趣味なんてものは大体なくて一生懸命ただひたすら家族のために働いた人ばかり。気が付けばゆる~い時代になっていてそのゆるさについて行けず、まぎれる事も出 […]
十五話 毎日な、一生懸命やっとったらええ。やっさんの教え
愛媛県生まれ四姉妹の二番目。村の中で一番の男前と結婚したことが自慢。「お国のために!」と過酷な仕事も進んでしていたし、辛いと思ったことなんか一回もない。だってお国のためにやれたんじゃけん。と胸を張る。大柄で既製品が着られ […]