そろそろ・・ここで出会った爺様婆様をご紹介する時が来た!かな。
1995年から私はこの仕事をして、今年で26年になります。介護士人生の半分以上を「めいの家」で過ごしています。ここで出会って見送って愛し愛され生きてきた毎日は私自身が成長した財産で、病や家族や歴史や人生を教えていただきました。
そして今もまだまだ夢途上です。
そろそろここで出会ったみなさんに登場していただいて。認知症のこと、戦争の時代に生きた皆さんのこと、家族と離れて施設に入るという選択、皆さんの人生を紐解いて聞いていただき、笑っていただき、泣いていただき‥楽しんでいただき、この先の人生の片隅にとどめていただけるだけで嬉しいです。
ここに今から記することは、全てノンフィクションです。
全員、実在する(した)方々です。
私が出会ったのは皆さん認知症を発症してからですから、ほんのちょっとの人生に触れただけです。
この短いけれど濃厚な出会いの数々の中から・・。
私は、
もしあなたが認知症になったらどうしたいですか?
と、問いかけます。
認知症になってから慌てたってもう・・私の意志はグラグラしているかも。
私の気持ちは私にも量れない。
「しっかりしている時に聞いておけばよかった」「まさかこんなことになるなんて」「ちょっと物忘れがあるだけですよ、年相応でしょう。母が(父が)認知症になんかなるわけないんです。しっかりした気丈な人なんですよ。」「まさか、母が(父が)・・」「どうしてほしいかなんてわかりません。しっかりした母(父)しか知りませんから」・・そして認知症状が受け入れられず本人よりも苦しむ。 本人がどうしたいかなんてもう そうなったら考える事なんてできない。親戚になんて言う?子供に・・連れ合いの親に・・ご近所に。恥ずかしいし、悲しいし、辛いし、自分が一番かわいそうな人になっていく。
私が出会った皆さんはそんな葛藤と闘い、もう一度家族を取り戻すために奮闘された方々です。
でも施設に入所することは、親を捨てる事だと思っている家族はまだまだ沢山おられます。
私の体験した泣いて怒って拗ねて楽しんで笑ってそしてまたへこんで立ち直る物語を限りない愛情プラスでお届けいたしますので、 こんなきっかけでちょっと考えてみていただけたら
認知症になったって私は私のままで生きる方法があるようにも思います。
重く深くなりすぎず、認知症とポップに付き合いつつ
ご一読くださいませ。
では、私の16年を彩ってくださっためいの家の愛すべき住人たちの物語
始まりです・・・・・。
これから始まるお話し、楽しみにしています。
「教科書は現場にある!」私のモットーでもあります。
読むときは、ハンカチ用意してたほうがよさそう。
ありがとうございます。いっぱい笑っていただけたらいいなぁ、歳を取るのも、認知症になるのも悪い事ばっかりじゃないって思ってもらえたらいいなぁて思っています。施設のことも知ってもらえるように・・皆さんの顔思い出しながら・・ニタニタしながら書きます。(笑)