ジェットコースターとウエディングドレス

ユニバーサルスタジオジャパンの話が出たから、ちょっと泣き笑いしたお話を記しておこうと思います。二話で登場したしげちゃんと私はペアでね 一緒にアトラクションを回る相手に選ばれたのだけど・・。しげちゃんは元々オカルト映画やお化け屋敷や怪奇現象が大好きで、キャッキャ笑いながら怖い映画を見る人で、ほんとにやめてほしいと夜勤の度に懇願していたくらいで。だから、怖いのだけは絶対に嫌だと話し合ったんだけど。それよりなによりしげちゃんには大好きな物があった。「ジェットコースター」。新聞記事やテレビの情報番組でネタを仕入れたしげちゃんは、私のところにやって来た。「みやざきさぁん、頼みがあるねん。これだけ、頼むわぁ。な。」と頼みごとを言う前にもうクッククック笑ってしまっている。何ですか?できない事もあるけどね、と言うと「しゃしゃしゃしゃ・・わかってるやんかぁ」しゃしゃしゃしゃ・・というのはたぶん大阪弁で「せやせやせやせや(そうやそうやそうやそうや)」と言う感じだと思う。そして「ジェットコースター全部乗りたいねん。頼むわ。私な、ちいさい時からものすご好きやねん」と沢山仕入れたユニバに関する自分調べメモを見ながら言った。それはありがたい!!お化けは苦手だけどジェットコースターなら全然大丈夫、付き合える!けど90歳過ぎた婆様を乗せてくれるかだけ心配・・堀江先生に許可をもらい、ご家族にOK頂いてユニバに問い合わせたら心臓悪くないかとか、飲んでる薬とか主治医の承諾とか全部クリアできて、晴れてしげちゃんは大好きなジェットコースターに乗れることになった。私たちは手を繋ぎドキドキしながらジェットコースターのアトラクションを探した。乗り場を見つけ階段に並ぼうとしたら係のお姉さんが「身長制限がありますのでここに立ってください」としげちゃんを誘導した。しげちゃんは言われるままに子供の身長を測る台の上に立った。やる気満々で腕まくりして台の上に立った。次の瞬間「申し訳ございません、身長が足りず安全性が確認できないためご利用いただけません」と深々頭を下げられて・・私たちは茫然とした。しげちゃんは128㎝だったのだ。誤算だった・・考えてもなかった・・身長が足りないなんて全く思ってもなかった、大人だし先生もいいって言ってくれたし、全くのノーマークだったんだ。しげちゃんは「なんでよ。せっしょうやわ。なんでなんよー!!!!」と係のお姉さんを責め立てた。しげちゃんの我儘があまりに可愛く、わたしはずっと笑っていた。そして、子供だましみたいだけど小さい子の乗れるスヌーピーのジェットコースターにだけ乗れた。スヌーピーに乗り一周したしげちゃんは降りたくないと駄々をこね大きい声で泣いた。・・ので気が済むまでスヌーピーに乗った。6回乗ってお尻が痛くなって降りた。その後は一切文句言わずお腹いっぱい食べて、パレード中も何の興味もなく、端から端まで食べつくしてしげちゃんの初ユニバは終った。次の日の朝「みやざきさぁん、今日から牛乳飲むわ。身長後2㎝伸びたらもう一回行こな。」へこたれないしげちゃんには新しい夢ができた。もう一度チャレンジする夢!いくつになってもどこにいても楽しむことを諦めなければワクワクしながら生きられるんだ。

生涯独身だったしげちゃんにはもう一つ夢があった。「ウエディングドレス着たいねん」。お安い御用さ!!その夢叶えましょう。

かんたといっしょに・・・。
念願のウエディングドレス!!

あなたの夢は何ですか?その夢、私たちと叶えませんか?