忘れないで いてくれること。

めいの家に住まわれて、そして見送って。ここで一つ物語は終る。終末期やお葬儀や思い出話を通してご家族ととっても仲良くなれたりする。もっと一緒にいたかったなぁって思う。後悔というのとは違う。コロナが始まった時、職員でマスクを作ったら何年も前にめいにいたばあちゃんの息子さんが「あるだけ送って!」って言ってくれた。お墓参りをしたその地から美味しいおみかんいっぱい送ってくれた方、三回忌を終えたと報告がてら庭に咲いたスイートピーを抱えて来てくれた方、一緒に飲まないかと男の子たちを誘ってくれる方や、スリッパやシーツを季節ごとに届けてくれたり、30キロものお米を一人で運んでくれたり、じいちゃんばあちゃんが亡くなった後も関係は切れない。皆さん来られたらその時代の話になって、それぞれの方のオモシロ思い出話に花が咲く。そして大笑いして帰って行かれる。私は必ず言う。「覚えていてくださって、それだけでものすごく嬉しい。」ってね。本当に何よりそれが嬉しい。
今日はそんな「嬉しい」が重なった日だ。このコロナの中亡くなったおふたりのご家族が偶然今日、電話をくださった。じいちゃんの息子さんは消毒液をいっぱい抱えて来て「まだまだいるでしょ。もらって!お墓参りの帰りなんよ。」って。覚えていてくださって‥と言うと「なぁに、忘れるわけないやんか」と笑われた。ばあちゃんの娘さんは今も由香と文通している方でばあちゃんの大切にしていた呉服をたくさん持ってきてくださった。覚えててくださって‥と言うと「私らがここを忘れるわけない。地獄から救ってくれた場所や。」って雨に濡れた手を握り返してくださった。この瞬間にものすごい力を頂く。続けてきてよかった!って心から思う。こうして元気な明日が来るんだなぁって、ありがたいなぁってジーンとしてる。   うちは職員が殆どみんな10年以上ここにいるので誰の話をしても通じる。どなたが来られても「お元気でしたか、お久しぶりです!」っていう挨拶になる。だから、この嬉しさも共有できる。そこもまた嬉しいよね。

皆で飛ばしたいなぁ…

めいの家を忘れないでいてくださることが、私たちの大きな支えです。ありがとうございます❣

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