いっちゃんのブログ
二十六話 記憶にないおふくろの味・・。
お見合い結婚したご主人は豪華客船の乗組員で、一度航海が始まると3ヶ月から6ヶ月は帰ってこない。その間、実の母に3人の息子と家のことを任せて「私は買い物担当ですから、お料理やなんかの家事はしませんの」と笑う。毎日のようにデ […]
エンディングノートにハマるの巻
新しく入居する方を迎える時、必ず話すことがある。今後、延命をお考えですか?それから、どこで亡くなりたいか‥という事をお考えいただけませんか?と話す。多くの方はまだまだそんなことは考えたことがないし、でもぼちぼち考えないと […]
二十五話 爺様がつないだ絆
8月16日、昭和、平成、令和を仕事一色で生き抜いた爺様が旅立った。爺様は、最愛の妻に先立たれ一人で暮らしてきたが、認知症を発症しデイサービスにやって来た。大柄の爺様は社長さんらしい風貌でちょっと上からモノを言うが笑顔の優 […]
ベタープレイス株式会社って名前の由来・・。
「あなたは子供の頃になりたかった自分になれていますか?」という問いに「はい!」と答えることができる人がどれくらいいるんだろう?私の子供の頃になりたかった私ってどんな人だっけ?って思い返せないくらい私はごくごく普通の何のと […]
忍び寄るコロナ 私の妄想
子供の学校のクラスから、夏休みの学童の生徒から、葬儀で会った母の兄弟から、別世帯の兄の会社から、ご主人の会社の同僚から、いつも行っているスーパーの店員さんから、コロナ感染がより身近になって来た今日この頃です。コロナワクチ […]
二十四話 大正三年生まれの爺様 今なら犯罪級。
最初に知り合ったのは奥様。小さくてかわいくて「あれぇ?知らんよお」ってすぐ忘れちゃう。可愛い笑顔で「知らんのよぉ」って言われると、ま いいかってね。何でもすぐ忘れちゃって、忘れたことも忘れちゃう可愛い婆様が、唯一覚えてい […]
二十三話 ダンディ爺様の取扱説明書
昭和の初めに生まれた爺様の話。戦前戦中戦後の激動の日本を青春時代に経験している。私たち戦後の人間にはわかるはずない人生を生きている。そして、何の趣味もないまま生きる事だけに一生懸命だった分 一度楽しいこと知ってしまうとも […]
二十二話 こんなやんちゃな婆さん見たことないっ!!かっちゃんの闘い。
めいの家を開設する何年も前、とある大きなデイサービスに通っていた「かっちゃん」。自分でかっちゃんって言うんだもの。「私?かっちゃんよ」「呼んでごらん、かっちゃんよ」とニコリともせず言って速足でいなくなる。スタスタ歩き、気 […]
二十一話 巡査さん呼んで!!!
娘さん二人が困りはてて相談に来られた。母が攻撃的で暴力も振るい一日中命令されて生活が立ち行かない・・と。長女さんは仕事をされていてサバサバした決定も早い切れ者で、次女さんはポワンとしてるのに表情硬く鬱病診断を受けていた。 […]
暑さも疲れも吹っ飛んだ・・この手紙の魔法
「暑中お見舞い申し上げます。みなさんお元気にされていますでしょうか。ブログ拝見させていただきました・・」と始まる金魚もようの優しい手紙は、七話のあっちゃんの娘さんからのものだ。毎年、いろんな場面で心に届く優しすぎる贈り物 […]