荻ママ。母の存在感 荻野喜代美
時々、生まれた時から介護の仕事してんのかなぁこのおばちゃんって思えるような大地の母みたいな人がいる。 荻ママとの出会いは、そういうお世話好きなおばちゃんがくれた。介護支援専門員の資格持ってるけど、連れてこようか?とそのお […]
皆で支える一人の笑顔 原田信之
『私が「めいの家」で働きだして5年目になります。その間に沢山の利用者さんと出会い別れを経験してきましたが、働く側の職員はほとんど変わっていません。そうなんです。「めいの家」の職員は勤務年数が長いんです。何故なのか考えたと […]
凝りない男 寺西公平
13年前のこと、奥さんのことを愛してやまない爺さんが、特養に入っている奥さんと暮らしたい一念でめいの家に二人でやって来た。家を売り車を売り、自慢のすべてを手放して二人はやって来た。一部屋は箪笥など家財道具で埋まり、二人は […]
めいの家の常識 野上裕子
求人情報誌でこのような常識ある方が応募してくれることがある、事の奇跡!! この事業を始めてから求人誌、ネット求人に掲載することが年に何度かある。一番多いのは働きたいと連絡してきて、面接の日時を決めたにもかかわらず来ない人 […]
一匹だけ 山本雅矢という狼
初めて会った時のことは、全く覚えていない。24歳の雅矢がどうやってここに来たか・・というと珍しく派遣社員だった。楽しそうだったのか頑張り屋さんだったのかいい男だったのか全く覚えていない。ただ、彼は喉ちんこの奥の奥まで見え […]
今日を生きる作品 由香のケアプラン。宮﨑由香
「行ってきまーす」と家を出て、家の周りをぐるりと一周ベランダから忍び込み一日中本を読んでいる中学生時代の次女 由香。朝起きないでいい生活、規則正しくしない生活を求め、通信制の高校に行ったにもかかわらず、大学に行くと言い出 […]
まぼろしの「ぴいたこ」から 宮﨑いずみ
かんたがめいの家に来た冬のことです。まだ小さなやんちゃなかんたと駐車場で遊んでいるとボールがコロコロと門から転がってきて小学生の男の子が駆け寄ってきました。 遠くから「そこ入ったらダメ!!怖い人が出てくるよ!帰ってきなさ […]